誰しも人の役に立ちたいと思いながら、自分の仕事や使命に取り組んでいるのではないでしょうか?あなたは誰かの力になって、役に立っているという、その感覚だけで満足できていますか?これを貢献感と言います。
それとは逆に、人の役に立ちたいと思いながらも「承認欲求を満たしたいだけ?」「これってただのエゴかも?」と葛藤していますか?もし貢献感を得る事ができれば、そんな葛藤から解放されさらにはモチベーションUPにもつながります。
ここではそんな貢献感を感じる為の3つの考え方を挙げていきます。
そして、併せて気付いて欲しい承認欲求やエゴとの違いにも触れていきますね。
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貢献感とは?感覚を得やすい3つの考え方
貢献感とは心理学者アドラーが「人間は誰かの役に立っているというその感覚だけで満足できる」そう唱えたものです。
ある意味それは一種の自己満足です。
なぜかというと「自分は正しいことをして、誰からも認められないが、誰かの役に立つことができた。」このように自分一人で感じることが、正しい貢献感の感じ方だからです。
この考え方を踏まえて貢献感をより感じれるように3つの考え方をご紹介していきます。
① 相手を感動させる事にフォーカスする
「ありがとう」の言葉や笑顔を見るとうれしくなりますよね。
人は喜びや感謝の度合いが増えると幸せな気持ちで満たされます。
ですので、「どうしたら相手に感動してもらえるか?」を常に意識して考えましょう。
人の為にすることに、これで終わりやこれが限界もありません。
人を喜ばすような役に立つ事ができるようになると、さらに自分自身の人生もより充実したものになります。
② 何かしてもらって嬉しい時は先に自分から感謝を伝える
人から感謝されることばかり考えるのではなく、積極的に自分から感謝の気持ちを伝えていきましょう。
「ありがとう」「うれしい」と言われて嫌な気持ちになる人はそうそういません。
プラス言葉を意識して言うだけで自分はもちろん周りの人まで幸せにします。
③ 人は鏡。他者を認めれば自分の価値に気付ける。
自分に関わる全ての人を尊敬して、認めていきましょう。
よく聞く言葉ですが、嫌な相手は自分を写す鏡なので、その嫌な性質は、確実に自分の中にも存在していると認識しましょう。
認めずに反論しても、また別の嫌な相手が現れますし、認めていけば不思議と嫌な相手はいなくなります。
他者を認めることは自分が認められることにも繋がります。
自分が認められることで存在価値が上がり、自己肯定感も高くなり自信がつきます。
そうなると、必然的にモチベーションも上がりますよね!仕事やプライベートでぜひ活用してみてくださいね。
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似ているようで違う。承認欲求やエゴとの微妙な差
自発的に人の役に立つことをしたと、満足できる貢献感に対し「それは単なるエゴ」「承認欲求を満たしたいだけ」という意見も出てくるかと思います。
背中合わせのこの葛藤、人によって受け止め方は微妙ですよね。
両者の違う点は、貢献感を持って人の役に立てれば、ただ単純にそれだけを思って行動するので、その結果となる報酬や評価は気にしません。
それに対し、承認欲求を満たしたい場合は「見て、見て!私、私!」とエゴが出てしまい「偉いですね~、立派ですね~」と認められないとやる気が低下していく点になります。
大哲学者ヘーゲルいわく「人間は承認欲求によって苦しむ」正確に言うと「承認されたい、いやでも、そんなものなくても生きていける!」という複雑な葛藤で苦しむそうです。
貢献感とは相手に依存しない、自己満足でいいので、シンプルかつ雑念がないですよね。
人の役に立たない仕事はない
例えばあなたは、面接やエントリーシートの志望動機で「人の役に立ちたい」と言ったことはありませんか?しかし、よくよく考えてみればこの世の中に人の役に立たない仕事はありません。
誰かの役に立っていなければ、その仕事は仕事として存在し得ないですからね。
私も仕事で絵を描いたり教えたりするのですが、描く事で楽しむことはもちろん、重い心を和らげ軽くしたい、疲れた脳をリフレッシュさせたいと癒しを求めている人が多いです。
そんな人たちが「なんだか脳がスッキリ、心が軽くなった!ありがとう!」と言って喜んでくれる、そんなたったひとりの誰かが存在するだけで、既に役に立っているのだな、やって良かったな〜と実感できたりします。
要は何の仕事をやっていたとしてもどんな人に対して、どんな役に立ちたいのか?それによって「役に立ちたい」というあなたの願望は果たせます。
まとめ
「人の役に立ちたい」「感謝されたい」という気持ちは人間として自然で当たり前の感覚です。
見返りは考えず、人の役に立つような事を無意識ですることもあると思いますが、一方で「人の役に立ったのだから、誰かに認めてほしい」そういった願望が脳裏をよぎるのは人間の性かもしれません。
貢献感でやったのか、承認欲求を満たしたいのか?もしあなたがこの二つの間で悩んでしまったら「人の目も気にせず、誰も見ていなくても正しいことをし続ける。」このことを思い出してくださいね。