心理

人と比べると落ち込む人の心理と落ち込む癖を直す方法3つ

人と比べて落ち込むときってありませんか?人と比較することが癖がになっていると、その度に自分のダメさ加減に落ち込んで、「なんて自分はダメな奴なんだ」と自分を責めたり、嫉妬心からの嫌がらせや、人を攻撃するような考えが浮かぶこともあるでしょう。

 

人と関わって社会の中で生きている以上、人と比べるのは仕方のないことかもしれませんが、そのせいで生き辛くなるようであれば、一刻も早くその癖を手放す必要があります。

 

しかし世の中のほとんどの人は、人と比較する心理的な癖を持っているので、自分だけが落ち込む必要はまったくありません。

 

今回は、人と比べて落ち込んでしまう原因と、どうやったらその癖を直せるのか?その方法についてまとめてみました。

 

この記事を読むことで、「人と自分を比べてしまう」というあなたは、ごく普通であることがわかります。

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人と比べて落ち込むのは普通のこと

なぜ私たちは、こんなにも人と比べて落ち込むのでしょうか?ここでは、その原因を心理的な面から考察して見ていきましょう。

 

心理学的に名称を付けると、「社会的比較理論」と言われますが、これはアメリカの社会心理学者レオン・フェスティンガーによって提唱されたものです。

 

その中で、「人が他者と比較するのは本能である」と言われていますが、確かに人は無意識に他者との比較の中で、自分というものを把握したり行動していますよね。

 

例えば、自分の身長が高いのか低いのかさえ、他に比較対象がなければ全くわかりませんし、何か商品を買うときにも、売れ筋や芸能人が使っているものを高評価として買っています。

 

人は自分に対して不満足だったり、心配が続いて落ち着かないと、その状態から抜け出すために苦労するよりも先に、誰かと比べて安心したくなるのです。

 

そして面白いのは、ここからご紹介する2つの比較対象の選び方です。

・上方比較

自分に自信がある場合は、自分より優れた人と比較する選び方です。

 

自分よりレベルの高い人を見て、それを成功のモデルとして、「自分もあんなふうになりたいからもっと頑張ろう」というポジティブな要素に当てはめます。

 

向上心に繋がるので、決して悪いものではありませんが、逆に捉えてしまうと、「あの人より劣っている、自分はダメな奴」と成長を止めて、自信喪失してしまう場合もあります。

 

そして実際のところ、人と比べて自分の欠点を探しだし、自信喪失してしまうネガティブな上方比較を、無意識に行っている人がほとんどなのです。

・下方比較

自分に自信がない場合は、自分より劣った人と比較する選び方です。

 

自分よりレベルの低い人を見て、ホッと胸をなで下ろし、「あの人よりも自分のほうがまだマシだ」と安心感を得て自信を回復しようとします。

 

人と比べて落ち込んでしまう人のほとんどは、この下方比較に当てはまっています。

 

自分が能力的に劣っている状態をキープするわけですから、当然このような思考を続けてしまうのは危険で、成長する努力をしなくなり、マイナス思考に陥ってしまう場合もあります。

 

このように、自分に自信があるときとないときで、無意識のうちに比較対象を変えているというわけですね。

人と比べて落ち込む癖を直す方法3つ

自分より優れている人と劣っている人、どちらと比べても結局はネガティブな思考に陥いる傾向が強いことがわかりましたが、ではどうすれば人と比べて落ち込む癖を直していけるのでしょうか?

 

人と比べたい衝動に駆られたときは、「また人と比べているな」と気付いて、自分自身を冷静に俯瞰することで、感情をフラットに戻すことができます。

 

その上で、ここからご紹介する3つの考え方を試してみてくださいね。

①自分にあるものに目を向ける

自分に不足しているものに目を向けたり、考えることをやめてみましょう。

 

人と比べて、「悔しい」「うらやましい」「自分はダメだ」といった、ネガティブな感情反応には何の意味もなく、いいことは一つもありません。

 

それよりも今の自分にあるものに目を向けて感謝することを意識しましょう。

 

例えば、「五体満足で帰る家と愛する家族がいる」そんな普段当たり前だと感じている物事に対してこそ、目を向ける価値があります。

②人ではなく自分と比べる

人と比べるのではなく、過去の自分と今の自分を比べましょう。

 

人と比べそうになったときは、「半年前や1年前の自分はどうだった?」と過去の自分と比べたイメージを想像して、その感情を振り払いましょう。

 

人と比べると、どうしても自分のマイナス部分が浮き彫りにされますが、過去の自分と比べることで、自分の変化や成長した部分が浮き彫りにされます。

 

例えば、「18万円の安月給でも、去年は15万円だったから3万円も増えている!」そんなプラスの成長に気づくことで、自己成長が高まって自信が持てるのです。

自分軸を育てる

 

 

 

まとめ

人と比べて落ち込んでしまう原因と、どうやったらその癖を直せるのか?その方法についてお伝えしてきました。

 

人と比べそうになったときは、まずは比べている自分に気付いて、「自分にできていない、相手にできていること」をよく観察しつつ、尊敬してマネしていくことを選びましょう。

 

比較対象から自分を向上させる要素を取り入れて、ポジティブな成長を実感できると、「よし、もっと頑張ろう!」とモチベーションが湧いてきて、さらに「結果」に繋げていくことができますので、毎日が楽しくなっていきますよ。