毎朝や寝る前に「ママと一緒にいたい、仕事に行かないで!」と子どもに泣かれて困った経験はありませんか?その度に「あぁ、寂しい思いをさせているのかな…」と負い目を感じているのではないでしょうか?
私も娘を初めて保育園に預けた時は、これでもかと言うくらいギャン泣きされて「参ったな〜」とは感じたものの「仕事よりも子供と毎日一緒にいるほうが大変、私にはムリ」というタイプなので「子供がかわいそう、冷たい」と言われてしまうかもしれませんね。
一緒にいれない理由はどうあれ「ママと一緒にいたい!」とギャン泣きされたなら、それは「ずっとママと一緒にいたい、ママ大好き!」という気持ちの表れです。
そこで今回は「ママと一緒にいたい!」と言われたときの、子どもの心理と対処の方法をお伝えしていきますね。
ママと一緒にいたい!その心理とは?
保育園などで「ママと一緒にいたい!行かないで!」と常に泣かれていては「やっぱり子どもはずっとママと一緒にいるほうが幸せ?どうしたらいいの?」と悩んでしまいますよね。
もしあなたが働いていたとして「いつも寂しい思いをさせて、かわいそうだな」と感じているのなら、子どもはその感情を敏感に察しますので「いつもママと一緒にいれなくて寂しい」と共感して鏡のように態度や言葉で表します。
大切なのは「いつも寂しい思いをさせてごめんね」とマイナスの感情を持つのでは無く「ママもいつも一緒にいたい、〇〇のことが大好きだよ」とプラスの感情を持って接してあげましょう。
また、子どもは自分の寂しい気持ちをわかってほしいだけなので、普段から気持ちを共感してもらっている子どもには、ママとの信頼関係がしっかり築かれています。
例えば保育園の別れ際で「ママと一緒にいたい、お別れすると寂しいよ」と泣くのなら「ママも一緒にいたいよ、ママも寂しいよ」と共感した上でたっぷり泣かせてあげると、子どもは十分にストレスを発散できて「自分の気持ちがママにも伝わった、ママも同じ気持ちなんだ!」と満足することができます。
この信頼関係が土台にあれば、どんなに泣いても、思いのほかすんなり気持ちを切り替えて、お友達や先生と遊び出す心の強さが培われ、安心して外の世界に入っていけます。
言葉がけは気持ちに共感すること
ここでは前の項で少しお話しした「気持ちに共感する」とはどう言うことか?その具体的な方法として、医師、臨床心理士、4人の子供の父親である田中茂樹さんという方の書かれた本「子どもが幸せになることば」から効果的な「言葉がけ」をご紹介していきますね。
この本によると、子どもには「自分が幸せになるにはどうしたらいいのか?」という本能が備わっていて、叱られたり褒められたりしなくても「きちんとできるようになりたい」と思っているのだそうです。
この本は田中さんの実体験に基づき、赤ちゃんの時期から高校生になるまで、日常でよく見かける29の場面を取り上げて「言いがちなことば」と「信じることば」を対比させています。
では早速、いくつか抜粋して紹介していきますね!
こぼさずに食べられたとき
言いがちなことば「えらいね!」
信じることば 「おいしかった?」
野菜を食べられないとき
言いがちなことば「野菜も食べようね。健康にいいんだよ」
信じることば 「ふーん、野菜が苦手なんだね」
急かしてくるとき
言いがちなことば「待っててって言ってるでしょ! 」
信じることば 「ほんとに楽しみだね!」
指しゃぶり、爪を噛んでいるとき
言いがちなことば「もう小学生になるんだからやめなさい! 」
信じることば「小学校、楽しいといいね」
夜遅くまでテレビを観ているとき
言いがちなことば「いつまでテレビ観てるの! 」
信じることば 「先に寝るよー。おやすみ! 」
「もう学校には行かない! 」と言ったとき
言いがちなことば「そんなことを言わないの! 」
信じることば「それぐらい嫌だったんだね」
元気づけようと思って
言いがちなことば「型にはまらず、自由に、自分らしく生きてほしい」
信じることば「そのままがいい。そのままで大好きだよ」
いかがでしたでしょうか?
大切なのは「~しなさい。~するな。~はしたの?」と声を掛けるのではなく「この子はきちんとできる」と信じて、泣いたりダダをこねても「今は成長の時、できないことを勉強しているんだな」と優しく受け止め、緩く見守ることです。
こう捉えてることで、ママは「躍起になって頑張らなくても、信じていれば大丈夫なんだ」という心持ちでいられるのでぐっと楽になりますよね。
私もまだまだ身についていないので、自然に言えるようになるまでは、合言葉のように意識して実践していきます!
まとめ
「ママと一緒にいたい!」と言われたときの子どもの心理と、気持ちに共感する「言葉がけ」をお伝えしてきました。
育児は時間ではなく質であるとも言われますが、その質を確保するにも絶対的に時間が必要でしょうから、そのバランスをうまく保ち、ママも子どももお互いハッピーな毎日にしていきましょうね。