考えたくないけど、嫌なことがあると何度も思い出してしまったり、考えたくないと思えば思うほど、なぜか頭に浮かんできて離れないことってありませんか?
あまり気にしない方がいいのはわかっていても、それができないから悩んでしまい、気分がどんどん落ち込んでしまうのは嫌ですよね。
考え事を全部なくすのは不可能で、考えてしまう特性が人にはあるので仕方ないことなのですが、「考えたくない」と感じることは、「心が休息したい」というサインですから、解放して気持ちを楽にしてあげればいいのです。
そこで本記事では、考えたくないと感じるとき、その原因と対処法についてご紹介していきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね。
考えたくないと感じるその原因とは?
考えたくないと感じるとき、その原因が何なのかをきちんと自分で自覚できているならまだしも、実際に体調を崩してしまったり、鬱など心の叫びへ発展してから気付くことってありませんか?
「最近なんだか調子が悪い」「物事に対してやる気が出ない」そんな人は、心の状態に早めに気付くことが何より大切です。
ここではよくある原因をいくつかご紹介しますので、あなたも心当たりがないかチェックしてみましょう。
①仕事が嫌、疲れる
原因の多くは仕事によるもので、仕事が嫌だったり疲れて帰宅したときは、本当に何も考えたくない状態になってしまうケースが目立ちます。
例えばワーキングママの場合、仕事で疲れ果てたその後は、保育園へ子供を迎えに行って、「お腹すいた!ご飯まだ?」と急かされながら夕飯を作らなければならないとき、気力を失い途方にくれてしまいます。
また繁忙期でストレスが多く溜まっていたり、会社の風通しが悪くて常に居心地の悪い環境に身を置くのも体調を崩してしまうことに繋がります。
②家事育児に追われる
家事と育児も大きな原因の一つで、家事が山積みで子供のお世話に休むヒマなく動き回っていると、もう1秒先のことも考えたくない状態になることもあるでしょう。
例えば、家事と育児でやることが溜まっている時に限って、やろうと思った瞬間別のことに気付いてしまい、やることが増えてキャパオーバーになることってあります。
また育児に関しては、イヤイヤ期の子供の相手をするだけでもイライラしてしまい、クタクタで、「もうお手上げだ」となることも多いでしょう。
③環境に変化があった
仕事や家事育児で、そこまで大きな疲労やストレスを感じていなくても、引越しや転勤など環境の変化によって気疲れを起こし、もう何も考えたくないという状態になることがあります。
例えば転職や入学をした場合、「新しい職場でうまくやっていけるだろうか…」「友達できるかな?付き合っていけるかな…」という無意識によるプレッシャーで、息が詰まる感じになることも。
そして環境の変化というのは、新しい土地に新居を構えたり、出産してこれから親になるといった嬉しい出来事でさえ、緊張やストレスを伴うため、私たちが感じている以上に心身に大きな影響を与えるものなのです。
考えたくないと感じるときの対処法3つ
「何も考えたくない」と感じるときは、心身共に疲れていることが多いので、考えてもうまくいかなかったり、全てを受け入れがたい心境になっているでしょう。
特に私たち日本人は勤勉で真面目なため、何事に対しても責任感を強く感じる傾向があると言われています。
休養して自分を労る時間を意識的に作り、心を解放したりリラックスすることが大切です。
ここでは対処法として3つご紹介していきまので、ぜひ実践してみてくださいね。
①そのままにしておく
まず前提として考えを全て止めることはできませんから、「じゃあ、どうすればいいのか?」というと、嫌な考えが浮かんできたら否定も肯定もしないでそのままにしておきましょう。
これは心理学でも使われているのですが、「あ、また嫌な考えが浮かんできたな」と感じたら、ただただ自分の気持ちを素直に認めて受け入れることが大切。
その後は考えるかわりに、身体や手を動かすことが効果的なので、「嫌なことを考え始めたら掃除をする」など予め自分でルールを作っておきましょう。
②五感を意識する
私たちには五感がありますが、この五感を使うことはとても重要で、なんでも頭で考えこんでしまう現代人には特に意識して欲しいところです。
何かと便利な時代で人間の感覚は衰えていますが、五感をフル活用することで、「考える」こととは別の何かに意識をシフトすれば、「考える」状態から離れられます。
例えば掃除をしているときなら、「掃除機の音」に対して耳の全神経を集中させてみると、何か考えながらではできないはずです。
普段から周りの風景や音、歩いているときの足裏の感覚に気付くなど、自分の五感で味わうことが心を解放させ、ゆったりとした気持ちを取り戻してくれます。
③日光浴する
最後に一番簡単な方法として、日光浴をおすすめします。
体内リズムを正常化して免疫力を上げるのはもちろん、自律神経を刺激して精神を安定させる働きがあります。
これが俗に言う幸せホルモンである、「セロトニン」という神経伝達物質ですが、日光に当たることで活性化され、感情のバランスが整うので、1日最低10分は太陽の光を浴びましょう。
「考えたくない」その瞬間は何よりも心身を労わることに集中して、心に余裕が戻ったら今までの生活の見直しや、信頼できる人との繋がりを強化する時間に当てるのがベターでしょう。
まとめ
疲れ切って何も考えたくないと感じるときは、心の状態に早めに気付き、原因を見つけて対処していくことが最も良い方法です。
原因さえ分かってしまえば、あとはそれに応じた対処法を選び、うまく乗り越えていけますが、もしそんな気力もなければ、優先的に休養してゆっくりリラックスできる自分の時間を確保しましょう。
あなたの心が少しでも解放され、気持ちが楽になって穏やかな毎日を過ごせますように。