心理

誰かを助けたい!その心の内側には、助けが必要な自分が存在している

「誰かを助けたい!」「私がどうにかしなければ!」あなたは困っている人を目の前にして、何でも相談に乗ったり、自分を犠牲にしてまで手を差し伸べようとしていませんか?

世の中が不安定な状況だと、より一層「誰かを助けて役に立ちたい」という衝動に駆られ、助け合おうという雰囲気が高まれば「自分も誰かのために何かしなければ!」と義務感のように感じてしまう人もいるでしょう。

もしそう強く感じたら「あなたの心には過去の傷がある」というサインですので、一度立ち止まって、その傷と向き合い癒していくことが大切です。

本記事では「誰かを助けたい」そう思う人の実態と裏側に迫り、あなたの心にある過去の傷を癒すにはどうしたら良いのか?自分でもできる対処方をお伝えしていきますので、ぜひ最後までお付き合いくださいね!

「誰かを助けたい」その実態と裏側

「誰かを助けたい」「人の役に立ちたい」そう思うこと自体に問題はないですが、誰かのために尽くす側の人というのは、実はあまり幸せな状態とは言えません。

このように自分のエゴや承認欲求を満たすために「誰かを助ける」という手段を使っているのですが、これでは一時的に満たされたとしても、根本的には何も変わっていないので、また次の「助けるべき困っている人」を求めてしまいます。

つまり「誰かを助けたい」と思っている人は、大抵は自分の心が満たされていない状態で「自分自身が助けて欲しいとき」に誰かを救ったり助けることによって、自分自身を満たし癒そうとしている可能性があります。

そんな時こそ自分と向き合い、内側を見つめることを後回しにしないようにしましょう!一番話を聞いてほしいのは自分自身なので、誰かを助けようとするよりも、まずは自分自身を癒すことが先決です。

でも、いきなり自分自身と向き合って、心にある過去の傷を見るのって辛いですよね?それらは生きている間はずっと、消えては現れるものなので、癒すにもそれなりの時間と労力がかかります。

その場合は、カウンセラーや精神科医などプロの手を借りるのがおすすめです!カウンセラーや精神科医は、直接あなたの傷を癒してくれる存在ではありませんが、あなたが自分の傷ときちんと向き合うための手助けをしてくれます。

誰かを助けたい時はできる範囲でOK

誰かを助けたい、人に手を差し伸べたくなる性分というのは、もともと心根が優しいのはもちろん、自分が辛い思いをしてきた経緯から相手の気持ちや痛みが良くわかってしまう傾向が強いです。

その優しい気持ちを失わないためにも、誰かを助けてあげるときは、相手の気持ちや状況に深入りしない程度、自分が苦しくならない範囲で、自分のできることをするのが大切です。

誰かを助けたい気持ちが強くなると「〜しなければならない」という義務感を感じたり、どうしても無理をしがちですが、そのまま続けていくと自分が辛くなってきたり、いつも心のどこかにその人のことがあって精神的負担が増えていきます。

もしも気持ちが重くどんよりするなら、許容範囲を超えている「キャパオーバー」のサインだと認識して、一度立ち止まってみましょう。

対処法:気づいて認めてあげる

「誰かを助けたい!」「私がどうにかしなければ!」と強く思ったら、そこで一度自分を振り返ってみると、あなたの心が傷ついてきた過去の原因を見つけるチャンスとなっている可能性が高いです。

それは子供の頃、親の期待に応えたり褒められたくて頑張ったのに、十分褒められなかったことから、大人になっても「誰かを助けて役に立てれば感謝される、評価される」というわかりやすい行動で満たそうとしているのです。

そのことに気づいて、自分で自分に対して「褒めてもらいたかったよね、十分頑張ったよね、えらいね、もう大丈夫だよ」と優しく受け止めたり、気持ちをきちんと認めることで傷を癒していけます。

より細かなワークもありますが、いずれにせよ意識的に行っていく必要があり、その作業は苦しいですが、いつまでも向き合わず目を背けていては、人生は全く前に進んでいきません。

「ずっと埋もれていた心の傷を癒すチャンスなのだ」とプラスで捉え、見つけたらすぐに対処することで、どんどん心が軽くなり、自分の力で前に進んでいくことができるようになりますよ!

まとめ

「誰かを助けたい」そう思う人の実態と裏側に迫りお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?少しでも参考になったら幸いです。

過去の心の傷を癒すには、その感情に気づいて認めることから始めてみてくださいね。

誰かを助けようとするよりも、まずは自分自身を癒すことが先決でしたね!あなたがあなたの人生を一番大切にできますように。