忘れたいのに考えてしまうことってありませんか?忘れたい人や思い出したくない過去があるのに、どうしても忘れることができなくて悩んでいる、、、それって苦しいですよね。
思い出すと辛いから忘れたいのに、どうしても繰り返し考えてしまう人や、忘れるためにいろんなことに挑戦してるのに、なかなか上手くいかない人は多いはず。
しかし残念なことに、人間の脳というのは、忘れたいと思っているほど忘れられなくなる性質を持っていて、何度も思い出すことによってより深く記憶されてしまうのです。
そこで今回は、忘れたいのに考えてしまうときの対処法2つをご紹介しますので、最後まで読めば負のループから抜け出すことができますよ。
忘れたいのに考えてしまうときの対処法2つ
失敗や怒られたことを忘れたいのに考えてしまい、イヤな気持ちになっていると、だんだんと自信も失われてネガティブな気分のまま日常を送ることになりますよね。
冒頭でも書いたとおり、脳というのは何度も思い出すことでニューロンの繋がりが太くなり、それが太くなればなるほど電気は流れやすくなって、すぐに思い出せる仕組みになっています。
そして厄介なことに、記憶には怒りや悲しみといった感情も一緒に保存されているため、さらに思い出しやすくなっているのです。
感情に付随する記憶は、維持する能力との結びつきが強くて忘れにくいため、思い出すたびイヤな気持ちになるという繰り返しを生み出してしまうのです。
これは我々人類が厳しい環境で生き抜くために、避けなければならないこととして、恐怖やリスクを感じた出来事をより忘れないようにする能力を持ったからだとも言われています。
ではここからは早速、忘れたいのに考えてしまう、思い出してしまうときの対処法として、2つの考え方をお伝えしていきますね!
考え方① 過去を切り離す
人は生きていればたくさんの失敗を経験するわけですが、やってしまったことはしょうがないので、いくら失敗を消したいと考えても、なかったことにはならないんですよね。
わたしも過去に数々のしくじりを重ね、失敗をやらかしてきましたのでよくわかります。
失敗したことや間違ったこと、上手く行かなかったこと、誰かに何か言われて怒るようなことがあったとしても、それらは全て過去のことです。
そんなときは、「すでに過去のこと、もう過ぎ去って終わったこと、今この瞬間の自分とは違うこと」と1秒でも前の過去を切り離す感覚を持つことが大切です。
例えば映画の映写機ですが、連続で繋がって見えている映像というのは、区切られた一コマ一コマのフィルムでできていますが、現実世界もそれに置き換えるとわかりやすいです。
過去の出来事である一コマを切り離すことができれば、すでにそれとは繋がっていない今だけにパッとすぐにフォーカスできます。
考え方② 自己受容する
あなたは自己受容できていますか?まずは自己受容できる性格になりましょう。
忘れたいことやイヤな過去を思い出したときに、「まぁいいか!」と言えることで、かなり気持ちが軽くなります。
自己受容できると自己肯定的になりますので、ありのままの自分を全て認めて受け入れることができます。
もし本当に忘れたいと思っているのであれば、まずは失敗した自分の過去や過ちを否定せず、「これが私なんだ」と全て丸ごと認めてあげてください。
どんなに辛くて認めたくない出来事であっても、認めて受け入れてあげることこそが、忘れるための第一歩になりますよ。
「忘れる力」を高めよう
忘れっぽいと現代社会ではマイナスのレッテルを貼られそうですが、実はストレスの多い環境ではプラスで強みにもなるので、メンタルヘルスに生かすことができます。
ちなみに心理学で記憶は、覚える・維持する・思い出すの3ステップによって構成されていますが、この3ステップのうちどれかに間違いが出ると、忘れて思い出せないということになります。
繰り返しになりますが、忘れたい人やイヤな思い出を何度も反復するたびに、逆にしっかりと覚えてしまうだけではなく、同時にストレスを重ねていることになりますが、その視点から見ると、忘れる力が強い人というのは、忘れたい人やイヤな思い出を手放し、理不尽なストレスに対して強い耐性を持っている人といえるでしょう。
幾度となく重ねられた心の中のストレスから、活力になるものを抜き出してイヤなものを忘れることで、またストレスを受け止めるスペースを確保しているのです。
このことからいつもポジティブな人は、この心の中に溜まったストレスの取捨選択がうまいのかもしれません。
まとめ
忘れたいのに考えてしまうときの対処法として、大切な2つの考え方をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
忘れたい人やイヤな記憶を手放し、少しでも早く解放されるためにぜひ参考にしてみてくださいね。
嫌なことはサラッと流す!覚えること以上に大切な忘れる力を高めて、今この瞬間を存分に楽しみましょう。